3月上旬ご縁もあり、江戸時代の絵師達の生活の基板や当時の文化、庶民との関係等にも造詣が深く自ら京都「襖絵プロジェクト」を設立して、日展入選者の絵師達と共に現代絵師として生計の成り立つ文化を継承または、先達として再創出の礎としたい、という福井代表に共感を憶えご連絡の後、早速打ち合わせをしたのが3月8日。
晴れやかな選手の活躍も放送される北京オリンピックの期間ではありましたが、同時に長く続くコロナウィルス蔓延による経済の停滞、更にロシアによるウクライナへの軍事侵攻もはじまり、精神的には暗澹たる思いの時期でもありました。
それらの事柄も含めて、日本文化としての「襖絵」に取組み、前向きに継承の道を探っている代表の心持ちにも同感し、構図や画題の相談も含め話は意外にも順調に進みました。
住職の希望もあり、主となる法要堂場である法堂(はっとう)は波で、お通夜席として用いられる可能性大の戒号の間は蓮で統一して描くことも決して、順々と各部屋の画題も原案が出され、いよいよ25日からの5日間を第一期として描かれました。
法堂は一般寺院では本堂と称する所で、檀信徒の法要の際には最も使用される場所でもあり、住職ははじめから画題として「行雲流水」から雲、あるいは大乗小乗の舟が出立する波、どちらかに決していたそうです。
福井代表とも話し合われ、最終的に現在の社会的状況を雲よりも荒波に近いと表し、仏の教えが此岸から彼岸に至るものであること、直向きで前向きな心持ちを、僅かでも取り戻していただける機運につながることを願い描くことになったそうです。
今後第2期、第3期と制作も進み襖絵が全て完成された際には、正安寺の什物の一部とともに公開し、【正安寺拝観見学会】を催す予定もございます。その際には正安寺【公式】ホームページの活用も兼ねて、正安寺よりログイン登録者宛てにメールにて日時、内容等のご案内を致しますので皆様方、是非正安寺【公式】ホームページで゛無料のログイン登録をお済ませ下さいますよう御願い申し上げます。
京都の襖絵師達が描く【正安寺の襖絵】
重要なお知らせ