世界規模で蔓延するコロナウィルス拡大のため、交通網を含めた様々な職種や業界に雇用の削減や事業変更等、そこで働いてきた方々にも今後、不安定な生活を余儀なくされる等、新たな問題も重なりつつあるようです。
　ウィルスによる疾病の収束と、経済活動の復旧、また残念ながら罹患された方々の早期回復と、お亡くなりになられた方々には安らかなご冥福を祈念申し上げます。
　さて、正安寺としての見解、ご法事、葬儀式をお勤め予定の方々に対しての指針、あるいは参考として、一読いただければ有難く存じます。
　①まず第一にご法事ですが、ご供養事とは決して家庭の大変な時期に無理強いしてまでお勤めされる必要はないということを申し上げます。檀信徒皆様方の家庭が社会全体の基軸となる大切な単位でもあり、家庭の安定と心構えのゆとりが在るときにお勤めいただくことが、ご供養の第一義と正安寺では考えております。亡きご先祖様のご供養は大事ですが、ご先祖様方もご供養くださる各家庭の安定、安心を第一に御冥護されているのであり、たとえ自身のご供養とは申せ、子孫が大きな負担や心労をされてまでのお勤めは願うところではありません。
　②また、既にご法事等の予約をされている施主家の皆様方には、予定の変更や規模の縮小等ございましたら、何時でも気兼ねなくご連絡ください。現況下で多いのは、お集りの人数の縮小や、お斉(とき)席の会食を中止して代わりに法要後に、お持ち帰り用の御膳をお渡しして散会する方法等が見受けられます。
　③葬儀式につきましても、現況下ということもあり、極々お身内にて正安寺にて慎ましやかに営まれる方、またご逝去された報のみ正安寺にご連絡いただき、火葬場にての荼毘式を先行し、本葬儀式については後日とされるご家庭もございます。
　このような状況下ですので、檀信徒皆様方には仏事に際して決してご無理をなさらず、当正安寺とご連絡を取りながらお勤めいただきたいと思量しております。