特に戦後、目まぐるしく変遷を重ねるたびに、複雑化してきた日本社会に在って、自身の拠り所となるはずの信念や自尊心、日本的価値観や宗教観を含め、己自身を見失い拝金主義に特化した人々が急増する中、自身が居住している地域国家の歴史や文化、宗教観を他に任せきりにせず、自ら学び自ら検証し自負自尊心を持って海外の次世代の元首、リーダー達と渡り合える人材が育成される日本の土壌を、試行錯誤しながらも少しでも護りたい、という願いを根本に仏教寺院として見聞してきた歴史の側面も交え、説明と警鐘を示して来ました。
お寺の儀式や行事には様々な意味や内容が含まれており、その時その場だけの価値だけではなく、自身の感覚や未来にも通じる機縁でもあります。
たとえば同じく仏教とはいえ、直接その教えに感歎し信仰されるという方は希でありましょう。
寺院を訪れた際の空気感や厳かさ、古くからの技法が残る伽藍建築の見事さ、堂内で勤められる住職の読経の響き、或いは歴史的人物を辿った結果訪れた寺院での感動等、それぞれが興味を引き魅了されるきっかけは異なるも、その頂きに至れば同じく風光明媚な景色の味わいを受容するように、今では無くともいつか自身のよりどころとして、自尊心を育む礎として必要になるかもしれない、そこまでを思慮しながら寺院の維持運営に精力を傾けるのが住職の役割でもあると考えて行っている行事、その一つが正安寺の【拝観見学会】です。
本年は毎年の恒例行事として執り行っている檀信徒の【大般若祈祷法会】と合わせてお勤めし、「見学会」の参加者の方々にも凡そ20~30分の儀式もご覧頂き、瑞珖蔵にて会食懇親会、什物の掛け軸等の見学、祈祷札等もお持ち帰りいただく予定です。
日程は本年5月3日(土)、9時半受付にて10時から法要、10時半から会食並什物見学となります。参加ご希望の方は、前もって正安寺【公式】ホームページのログインボタンを押していただき、無料のログイン登録をお済ませ下さい。
後ほど正安寺から【拝観見学会】のご案内がメールにて送信されます。内容をご確認の上参加される方のみ、返信メールにて参加者氏名をお知らせいただければ結構です。
本年公開される什物の一部を掲載させていただきます。
本年の正安寺【拝観見学会】開催について
行事