⑥「大練忌法要」
「大練忌法要」(だいれんきほうよう)とは、四十九日法要のことで、都心部等ではご遺骨を四十九日の間、ご自宅でお祀りした後、改めて御納骨の儀式の際にお寺様からお勤めをいただくので、葬儀式当日は「初七日法要」として行っているようです。
当地域の風習では、葬儀式当日に御納骨されるお家が多かったため、その名残として現在も大練忌法要としてお勤めしているようです。
古の考えでは、故人は御逝去の後四十九日の間、「中有」(ちゅうう)という世界で、彼岸(ひがん)に向かわれる修行を勤められ、初七日、二七日と七日ごとに成果を確認され、七七忌日には、いよいよ仏の世界に赴くべき大切な試練、覚悟をためされるので「大練忌」と称されるようです。
ですから尚更に、四十九日間の親族の方々のご供養が、故人の修行の励ましになるということで、たいへん重要とされるのでしょう。
ここで読経される経文は『般若心経』や『修証義』等様々ですが、これらの教えや内容については、後々記していきたいと思います。また、ここで唱えられる文言の内容については次回に述べさせていただきます。
講座(2) 葬儀式の内容「本葬儀⑧」
仏の教え