その後、お釈迦様は四十五年間、ガンジス川の中流地域一帯を広く歩き教えを示して、いたるところで多くの信者を得られました。そして八十歳の時、クシナーラというところの沙羅双樹の下で亡くなられました。
亡くなる寸前まで、お弟子様方に教えを説かれていたそうです。二月十五日のことで、この時の教えが「仏垂般涅槃略説教誡経」(ぶっしはつねはんりゃくせっきょうかいきょう)というお経として伝わり、現在でも多くの御寺院様方が主に、檀信徒のお通夜の式中にてお唱えさせていただいております。
講座(1) お釈迦様と仏教 ⑩「入滅」(にゅうめつ)完
仏の教え