6、人は、物事が多少うまくいくと己が力を過大に評価し、さも自分の能力のみによって成功したかのように錯覚しがちなものです。そのような時こそ、驕(おご)り高ぶる心を抑えなければなりません。平時には冷静な判断が下せる人も、心が浮き足立っていると時には、正しい判断が出来なくなるからです。
7、人と人との関係で大切なものは、飾り気のない素直さと、心を正しく保つことです。実力以上の自分を見せようとして、時に人は気負ったり、気張ったりするものですが、反対に自身をへりくだり、お上手を言ってへつらうようなことは、相手は勿論のこと、自分自身をあざむくことであると心得ることです。
次は仏教徒として守るべき八つの徳目についてです。
八つの実践徳目
1 小欲(しょうよく)
2 知足(ちそく)
3 遠離(おんり)
4 精進(しょうじん)
5 不忘念(ふもうねん)
6 禅定(ぜんじょう)
7 智慧(ちえ)
8 不戯論(ふけろん)
講座(2) 葬儀式の内容 ⑥「お経の内容4」
仏の教え