人々の歴史も何代か続きますと、それぞれの代毎に、主に為すべきことに違いがあることが理解出来ます。
　例えば初代は家庭や一族としての基礎固め、次代は初代の礎として確立された心構えや家訓の継承と伝達、三代は時代の変遷にも対応するべく、継承されたものの応用力や勢力の拡大、そして何れかの代に訪れるご先祖様方の功績や、仏事毎を含めた様々な節目の整理という具合です。
　総じて申しますと、現在の私達の世代はまさにその多くが、それぞれの家庭家族の系譜や家道家訓の整理をすべき節目に立ち会っていると感じられます。
　また社会の複雑化や個人の権利の肥大化にともない、善悪とは別にこれらを整理する機会は今後、ますます難しくなることも予想されます。大変な任を背負う世代でもありますが、現在が最もお位牌や墓所に関するご相談、問い合わせが多いことも事実です。
　｢個人情報保護法｣施行依頼、PTAでさえ保護者の名簿作成に、各戸の了承が必要な時代です。寺院では尚更にそれらに対する事務手続きに関しては、監査の目も厳しくなり、突然の親族を名乗る訪問者等に墓地の場所を教えることも違法とされます。
　実直な心持ちでお参りに来山された方々には、大変申し訳ない思いもありますが、他寺院では親族を名乗った興信所が、その家の故人の系譜調べに墓所を利用し、そのことが表面化した際に、場所の特定に関与したとして寺院住職にも責が及んだ、という事実もございます。
　明治維新以降、一般的には知られていない法律や、行政関係からの縛りが重なり、予想以上に神社仏閣の体力の疲弊、維持運営の厳しさが増しているのが真実です。でなければ毎年、700ヶ寺以上の寺院が廃寺になるわけがありません。
　ただし、それぞれの寺院には地域に根ざし、活用されるに足る情報も多く蓄積されております。正安寺では、それらの情報も公開しながら、間接的に檀信徒の方々を含め、地域への貢献にも寄与できるのでは、と思慮しております。
　その上で上記、小海線滑津駅前に位置する【正木石材(まさきせきざい)】は、丁寧で良心的な仕事や対応で知られ、地域でも先立って建立された｢正安寺永代供養合祀墓｣や、幼くして亡くなられた方々の墓所｢水子地蔵尊墓｣も【正木石材】によって建立された墓所です。
　以前檀信徒からのご相談で、墓所の移築を希望される方が1,800,000円の見積もり書をお持ちになりました。住職は契約済みかどうかを確認してから、【正木石材】さんでも見積もりしていただくようご説明致しました。
　結果、当時ですが1,000,000円以上安い見積もりになったそうです。皆様方の参考の一助になれば幸いです。
　【正木石材】(まさきせきざい)
　　3850051 佐久市中込２５４９−３
　　0267-62-2355
　　https://www.masakisekizai.com/